日時 平成26年 12月1日(月) 12時30分~17時30分
場所 東日本高速道路(株) 東北支社 山形工事事務所管内(東北中央自動車道)
参加者 NPO 12名 : 竹本恒行、楠 喜税、佐藤 純、沢 彰男、一寸木和弘、太田裕文、 岡崎 司、岸 憲之、榎澤 寛、三嶋信雄、桑山誠喜、益村公人
NEXCO: 阿久津工務課長、加藤工事長、(意見交換会:安川所長、佐藤工事長、関工事長、他1名、山形管理 高木所長、菊池工務課長)
見学区間 東北中央自動車道 白竜湖軟弱地盤 赤湯工事 上山インター
「現地検討会」
東北中央自動車道は福島JCTから米沢・上山・東根・尾花沢から秋田へと至る路線である。途中直轄高速や米沢南陽道路・有料道路事業・開通区間などを挟みつつ事業がなされている。福島寄り米沢工事区は新直轄事業区間を受け持ち事業支援業務としてNEXCOが取り組んでいる。(H29年度開通)。また秋田寄り村山工事区も事業支援業務としてH29年度、30年度、30年度以降の開通目途の基、工事を進めている。
この両工事区の間に挟まれた南陽高畠工事区・上山工事区・蔵王工事区の24,4KMの区間が有料道路事業として工事が進められている。(H30年度開通目途)
用地取得率97%、約8割で工事発注済。橋梁11本・トンネル7本で45%が構造物。
・白竜湖軟弱地盤
支持基盤が確認出来ない(100M以深)水田湿地帯を約3Km通過。橋梁区間は試験施工にて約90mの鋼管中堀杭(径1m)で施工及び支持杭を確認。
盛土区間は真空圧密工法での試験施工にて施工確認。3エリアで施工確認。
「シート式+遮水矢板で囲む」「キャップ式」「シート式」の3エリアでドレーン長7~8m.盛土高3mで安定および長期沈下を推測・確認。結果、起点側は11~18mのドレーン長でシート式、終点側の深い箇所は35mのドレーン長 のシート式真空圧密を採用予定。盛土も3mの低盛土で施工。
工事用道路はパワーブレンダ―での浅層混合処理(深さ13mから5m、幅5m)で支持力を確保。
試験施工の結果から、盛土安定には問題なく、長期にわたる沈下傾向をいかに軽減していくかにポイントがしぼられていた。
・強酸性土壌
蔵王地区で温泉余土による自然由来の地帯を通過。腐食シロの確保など検討。
PR館にて概要説明を受けた後、白竜湖の現場を確認。真空圧密中のドレーンからの排水状況や施工状況を視察。その後、再びPR館に戻り、質疑応答を行った。開通 後にジエットコースター状態の波打つ道路とならないために、意見をかわした。意外に試験施工エリアの間の検討がなされていない事や、沈下した真空圧密シートを破らないといつまでもお椀状態の盛土が堤体内に残る事、押さえ盛土の位置づけ、構造物取付け部の沈下に追従する工夫など話し合った。また、上山インター予定地で現13号線との競合区間での施工の説明をうけた。
意見交換会では山形管理事務所からも出席していただき、現況を含めて楽しく 一時を過ごすことが出来ました。お忙しい中、説明案内していただきました山形工事事務所の皆様、施工を受けられた大林組の皆様、ありがとうございました。