日時:平成30年11月15日(木)12:30~17:30
場所:中部横断自動車道 新清水JCT~富沢IC間
参加者:
NPOいきいきハイウェイ支援全国ネット 土工専門グループ
三嶋信雄、土井俊二、岸憲之、益村公人、桑山誠喜、中村洋丈(総研、土工主任)、塚本将康、佐々木朋子、久保哲也
NEXCO中日本
清水(工):名井所長、田丸副所長、生川工務課長、横塚工事長、大井工事長、和田工事長
南アルプス(工):土屋所長、篠田副所長、大坂工事長、竹内工務課長
<現地視察、打合せ>
・中部横断自動車道 新清水JCT(新東名)~双葉JCT(中央道)74Kmは新清水JCT~富沢IC間20.7Kmを有料道路方式で平成30年度末供用を目途に、工事中である。(新清水JCT~県境11.4Km 清水(工)担当)、(県境~富沢IC9.3Km 南アルプス(工)担当)
・富沢IC~南部IC~身延山IC~下部温泉早川IC~中冨IC~六郷IC間28.3 Kmは新直轄事業としてH31年夏~H31年度中を目途に事業が進められている。
・六郷IC~双葉JCT間25.3Kmは有料道路区間として営業中である。
①今回有料道路事業として建設中の新清水JCT~富沢IC間について現地視察を行った。
・新清水JCT周辺:
100万㎥の硬岩切土、最大11段の切土、新東名や住宅が近く、割岩工法にて施工(約2.5年の工程)を行った。将来、4車線化の時は、切り直す必要あり。
・葛沢地区盛土現場:
トンネル掘削に際し、搬出された岩ズリ「重金属(ヒ素)(セレン)含む」を封じ込めによる高盛土施工。その上部に7m程度、ジオテキにより計画面まで施工がなされている。南アルプス方面からの転回路が設置されている。(管理用車両などのUターン路)ここを利用しながらの将来スマートインター計画がある。下面重金属の封じ込め盛土、その上部に7mのジオテキ盛土、・・ここを2~3m程度拡幅する必要あり。
⇒封じ込め盛土上に簡易な基礎を打ち(布コン)壁材を立て、ジオテキの間にアンカーを打ち先端をジオテキ内で開くことで壁材の支持力をとる。中に軽量材としてのエアモル、エアミルク等を入れ、軽量盛土として、拡幅盛土は可能と思われる。封じ込め盛土を打ち抜くことは、厳禁。水処理は重要。
⇒ジオテキを繫ぎ、拡幅することも可能。そのときは砕石を投入しての拡幅に。
・福士川橋付近 石合TN北坑口上「地すべり対策」
モノレール(索道の大きなもの)を使っての材料搬入、鋼管抑止杭施工。5m毎に現場で継ぎ足し、ダウンザホールハンマー(径508)で内部掘削、鋼管立込み、最後に中詰め注入。L29m~L36m 66+73本施工。
・富沢IC 本線料金所
ゲートは無人。
・安全対策の工夫
暫定2車線供用につき 中央分離のラバーポールにキロポスト表示。部分的に土工部で中央分離帯にワイヤーロープ施工。
②現地視察後、森山TN工事事務所会議室にて、意見交換を行った。
・上記内容を含む。また、橋梁のメンテナンスは費用もかかり、軽量盛土に変える事例も出てきており(橋梁の側面に壁を施工、中詰めに軽量材を入れ、床板をとり橋梁の土工化をする)軽量盛土は実績が多くなってきている。
・清水区間は自治会が窓口
・南アルプス区間は国交省方式で市町村との話だけで、地元対策協議会との説明会がなく、地元への周知に苦労された。
・TNは連続鉄筋コンクリート施工の上にアスファルトの表層施工。
・重金属封じ込め盛土区間には、開通後もその対策が判るよう看板等をたてて、保全工事での安全対策とする。(封じ込めシート等を破損しないように)
暫定2車線での、土工工事・舗装工事・施設工事・TN設備工事などが輻輳して、工程段取りに大変ご苦労されているなか、ご丁寧に現場を案内していただき有難うございました。年度内の開通へ向け、ご苦労様です。
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