日時:平成29年5月16日(火)13:00~17:30

場所:中国横断自動車道 姫路鳥取線 播磨新宮~山崎JCT

参加者:NPO 藤波、三嶋、桑山、益村、土井、佐藤淳、塩野谷、芳尾、田村、塚本、佐々木

    NEXCO 現場・・佐溝副所長、安部工事長、白武技師

         打合せ・・森山所長、松村副所長、天雲技術課長、辰巳工事長、神崎技師

現地視察&打合せ

・中国横断自動車道姫路鳥取線は中国自動車道と山陽自動車道を結ぶ路線で、一部播磨JCT~播磨新宮IC

 12.8kmは平成15年3月播磨自動車道として開通。今回視察を行った区間はこの延長の播磨新宮IC

 山崎JCT間11,4kmの事業中の区間である(平成33年3月の開通を目途に鋭意工事中)。

 山岳道路であり、7本のトンネル、及び8本の本線橋、長大切土法面、沢部の高盛土、進入路の確保等変化にとんだ現場である。

 ・用地は98%取得済ではあるが、残りの2%は収用案件

 ・土質は泥岩と頁岩の互層であるが、一部泥岩からはヒ素が検出されており、封じ込め工法を検討中

 ・沢部を通過する盛土は高盛土となり、法勾配1:1.8で10m毎の小段を計画

  通過のCBOXは土圧軽減のため上部にEPSを使用

 ・当該地区は鹿対策が大変で、地元の畑や花壇は全て2mの鉄柵で囲まれている。開通時には鹿対策侵入防止柵が全線必要になる。

 また、その対策の一部として、法面には、鹿が避けるといわれている「しそ」と「たで」の種子を混ぜた鹿対策を行っている。

 ・国見山トンネル(2709m)は約1100m掘進中で、企業提案で復抗コンクリート打設後、セントル移動、養生セントル

(空気圧で復抗コンクリートを覆い湿潤養生を行う)設備も可動。 また、ベルトコンベアーでの掘削土搬出、(切羽におけるクラッシング設備)

 ・ 地元小学校へのトンネル現場見学実施、漏水防止シートへのお絵かき実施。

 ・ 急傾斜における管渠工の施行

 ・ 建設現場視察後

  中国道リニューアルプロジェクト「大規模更新・修繕事業」現場を見ながら概要の説明を受けた。

  損傷、老朽化したRC試用版をPC床板への取替え。

  片側対面通行規制を行い、片側の床板撤去、PC床板の架設、舗装工事実施、残りの片側を同様のプロセスで架け替え実施。

 

福崎高速道路事務所は通常の管理事務所としての業務をこなしながら、新規路線の建設(2工事区)環境対策(技術課)、

大規模更新事業など所掌している。建設区間の用地難航箇所も過去の建設における不信が・・ともお聞きした。

 今後のNEXCOのモデルのような体制での施工でありご苦労様です。

 お忙しい中ご丁寧に現場を案内していただき有難うございました。

安部工事長による概要説明

ガラパゴスによる泥岩のクラッシング

クラッシングされた泥岩

国見山トンネル

国見山TN切羽

覆工養生

ベルコンによるズリ搬出

覆工養生セントル